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【JAジャガイモ選果場見学】選果場の役割とその仕組み!!

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JAの選果場の役割は、高い品質の製品を安定供給する事と大きさの規格化、流通の効率化と食の安全を守る事です。

 

北海道のJAきたみらいの親子参加イベントで普段目にする事の出来ない、ジャガイモの選果場を見学する事が出来ました。

 

選別されるジャガイモの様子や仕組み、箱詰品にならないジャガイモの行き先等について詳しく聞いてきたので説明していきます。

JAのジャガイモ選果場   場内はとても綺麗

JAのジャガイモ選果場 場内はとても綺麗

 

 

選果場のジャガイモが製品になるまでの流れ

大まかに言うと、JAの貯蔵庫からジャガイモの搬入→傷や腐れ、内部障害のチェック→大きさ選別→箱詰め→JRコンテナに積み込み、以上になります。

 

まず生産者の畑で収穫されたジャガイモは、コンテナに入れられてJAの貯蔵庫で保管されたのち、選果場に運ばれてきます。

1つで重さが約1400Kgあるコンテナには荷札が付けられていて、どこの生産者のジャガイモか識別できるようになっています。

JAの選果場に運び込まれたジャガイモのコンテナ

JAの選果場に運び込まれたジャガイモのコンテナ

ジャガイモの入ったコンテナは選別ラインの始まりに運ばれ、機械で反転して中身を取り出します。

コンテナから出されるジャガイモ

コンテナから出されるジャガイモ

ベルトコンベアに乗って移動する間に、ブラシとエアーで土や汚れを落とします。

 

 次の工程では人の目視によるジャガイモの傷や腐れが確認され、製品にならない形の悪い物も分けられます。

 

沢山の数のジャガイモが流れて行きますが、次から次へと選別されていくのは熟練の技ならでは!!

 

ジャガイモを運ぶベルトコンベアは思ったより速く動いていて、素人が見続けると目が回ります(笑)

手作業によるジャガイモの選別

手作業によるジャガイモの選別

目視の工程を通過したジャガイモは、今度は機械による検査を受けます。

ここでカメラによる規格判別と空洞センサーによる内部検査をします。

カメラによる規格判別

カメラによる規格判別

空洞センサーで内部障害が発見されると、対象のジャガイモは除去されます。

空洞センサーによる内部障害のチェック

空洞センサーによる内部障害のチェック

次は大きさによる規格の選別です。

各規格ラインに落とされ、大きさ別に分けられて箱に入れられていきます。

 

規格ラインに落とされジャガイモは、人による最終確認を受けます。

各規格に次々とジャガイモが落とされていきます

各規格に次々とジャガイモが落とされていきます

箱詰めされたジャガイモは重量を厳密に管理され、調整が必要な物は再度人の手でジャガイモを出し入れして重さを整えられます。

 

そして段ボールのフタはのり付けされ、生産者番号を印刷したら各規格別に機械でパレットに積まれていきます。

すごい速さで各規格のパレットに箱積みする機械

すごい速さで各規格のパレットに箱積みする機械

そして製品はコンテナに積み込まれ、全国の市場へと出荷されていきます。

出荷待ちの箱積みされたジャガイモ

出荷待ちの箱積みされたジャガイモ

 

内部障害のチェックについて

 外見では分からないジャガイモの空洞等の内部障害

きたみらい農協のジャガイモ選果場では、近赤外線センサーによって内部の空洞や腐れなどの内部障害を発見除去し、より安定した品質を確保できるようしています。 

選別除去されたジャガイモには空洞があります

選別除去されたジャガイモには空洞があります

ご覧の通り空洞センサーで選別された内部に異常があるジャガイモを半分に切ると、どれも空洞が確かにあります。

 

空洞センサーは見学した選果場に12台設置されていました。

機械のお値段はなんと1台で1000万円!!

 

製品として市場に出回るジャガイモの割合

生産者が育てたジャガイモが選果場で選別され箱詰めされて市場に出る割合は、どのくらいだと思いますか?

 

なんと、たった5割です!!

 

多いか少ないかは人によって感じ方が違うと思いますが、私は思ったより少ないと感じました。

 

箱詰めされ市場に出たものは約4割が家庭用として消費され、残りの約6割は業務用として消費されています。

 

ジャガイモを選別する規格はご覧の通り。

ジャガイモはとても細かく規格化されています

ジャガイモはとても細かく規格化されています

傷や変形がない正品限界以上の品質のジャガイモでも、箱詰めされる大きさのジャガイモは、青いケースの右から3列目以上の大きさに限られています。

大きさだと右の三列だけが箱詰めされる規格です

大きさだと右の三列だけが箱詰めされる規格です

そこから左のジャガイモはどんなに形が綺麗でも全て規格外となり、箱詰めされる事はありません。

 

規格外のジャガイモは大きなコンテナに入れられて、加工用としてデンプン工場などに運ばれていきます。

 

 

生産者番号で管理し、製品に印刷して品質管理を徹底している

ジャガイモの入った段ボールには、必ず生産者番号が印字されています。

箱には生産者番号の印字、大事な品質管理のひとつ

箱には生産者番号の印字、大事な品質管理のひとつ

生産者は農作物を【どのように作ったか】、また【どのような取り扱いをしたか】を記録しています。

これには使用した農薬の種類や、散布した量なども記録されます。

 

そして必要がある時にその情報を取り出せるようにする事で、消費者の安心につながると考えています。

 

そして問題が起きた時  (例えば選果場に持ち込まれるまでに、異物混入の恐れがある時)  にも 、市場から回収する手掛かりとして生産者番号が使われる事もあります。

 

 

選果場見学中に1番盛り上がった、フォークリフトの神業!! 

参加した子供達に大人気だったのが、フォークリフトによる製品のJRコンテナへの積み込みです。

 

熟練の職員さんが、素晴らしいフォークリフトの操作技術を子供達の前で披露してくれました。

 

まず木製パレットと緑色の樹脂板の間にフォークリフトのツメを刺します。

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

スッとツメが入っていくのは流石!!

 

樹脂板ごと箱詰めで積まれた製品を持ち上げ、JRコンテナに運びます。

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

JRコンテナに積み込んだら、下に敷いている樹脂板だけを引き抜きます。

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

スッと!

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

フォークリフトによるコンテナへの積込作業

見事に製品はJRコンテナに積まれ、青い樹脂板だけ引き抜きました。

 

操作技術の何が凄いって、全部の行程でフォークリフトの無駄な切り返しが一切ありません!

全部一発で位置につき、動きはとても滑らかでした。

 

ひとつのJRコンテナには製品が510箱入り、約5トンの重さになります。

 

これだけ沢山の製品を積み込むのにも関わらず、フォークリフトの動きに無駄がないので、作業はとてもスムーズに驚くほど早く進んでいきました。

 

これには見学に来ていた子供達も大興奮。

働く乗り物や機械は子供達に人気があります。

 

イベントに参加してみた感想 

このようなイベントに参加すると、子供達は食にとても興味を持ちます。

野菜の作り方や選果場の選別の様子を観察すると、興味からか嫌いな野菜が食べられるようになったりする事もあります。

 

子供達は大人が口で説明したりテレビで見るより、実際に自分の五感で感じ、好きなように観察するのがやはり楽しいようです。

 

今回選果場で仕分けされていたのは【男爵いも】です。
デンプン価が高い事、そして果肉が白い事からコロッケに使われますが、他のどんな料理にも合わせやすい万能イモです。

 

実は私自身が選果場見学に行った影響で、ジャガイモの品種をとても気にするようになりました(笑)

 

スーパーで見かけたとき「これはポテトサラダに合う品種だ」とか、「しばらく冷蔵庫で保存した方が美味しくなる品種だ」などと思うように。

 

今回はジャガイモでしたが、北海道のJAきたみらい地域は日本一の玉ねぎ生産地でもあります。

 

来年は玉ねぎの選果場見学に参加してみたいと思い、JAの職員さんに感謝しつつ見学を終わりました。

 

なお各地域のJAでは農業体験や施設見学のイベントの他にも、食農教育の一環として随時施設見学の受付を行っている場合があります。

グループでの申し込みしか対応していない場合もありますが、食農を学ぶ良いキッカケになります。

お気軽に各地域のJAにお問い合わせ下さい。

 

今回お世話になった、JAきたみらいの申し込みフォームのリンクを記載しておきます。

www.jakitamirai.or.jp