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エゾシカとの交通事故に繋がる【融雪剤散布】の意外な弊害

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北海道では朝の気温が氷点下になり、融雪剤(塩化カルシウムと塩化ナトリウムの混合物)の散布が始まる季節となりました。

すると今まで道路脇の草を食べていたエゾシカが、道路上に群れでいる事が多くなります。

しかも不思議な事にアスファルトを夢中で舐めています。

毎年冬になると見かけるこのような光景には、融雪剤の散布が関係しています。

 

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エゾシカは塩分を求めている

スパイクタイヤが規制されてから、散布量が一気に増えた融雪剤。

そもそも北海道の道路上に散布される主な融雪剤の正体は【塩化カルシウムと塩化ナトリウムの混合物】で、これは【人工的に作られた塩と原塩の混合物】です。

 

そして自然界の特に内陸部で不足する塩分を求めて、融雪剤の散布により塩場となった道路上にエゾシカや他の野生動物が集まってきます。

特にエゾシカ密集地域の峠では、真冬の道路のあちらこちらが丸く凍り、まるでアスファルトが水玉模様のようになるという不思議な光景が広がりますが、全てエゾシカが道路上の塩分を舐めた跡です。

 

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クルマとの接触事故が絶えない

融雪剤が散布される季節になると、いつにも増して交通事故に巻き込まれ、道路上に横たわるエゾシカの姿をよく目にします。

見通しの悪いカーブの途中にエゾシカの群れがいたり、野生動物のいる場所は予測できないのでドライバーが常に気をつけるしかありません。

しかも路面状況はこれからますます悪くなり、野生動物を避けてスリップし、路外に転落するクルマもでてきます。

 

 

塩化カルシウムや塩化ナトリウム以外の融雪剤

内陸部での塩害による土壌汚染でも問題になっている、融雪剤の散布。

塩化系以外の融雪剤も無いわけではありません。

尿素系やCMA(酢酸カルシウム・マグネシウム)も融雪剤としての機能はありますが、塩化カルシウムや塩化ナトリウムと比べると性能がかなり劣ります。

さらに価格が塩化ナトリウムと比べると尿素系が約5倍、CMAは約15倍と非常に高価。

つまりは、道路に大量に散布する目的には向いていないのです。

 

 

積雪地域共通の問題

このような事は、全国の融雪剤を散布する積雪地域共通の問題となっているようです。

一部では「融雪剤は野生動物のサプリメント」とも言われ、野生動物が過剰に増え活性化する原因になると言われています。

私自身エゾシカやキツネ、そしてタヌキなどの野生動物の交通事故現場を目撃する事が、年々増えていると感じています。

正直あの悲惨な光景は見たくはありません。

しかし融雪剤の散布がなければスリップ事故は増えます。

良い解決策というのは、ないものなのでしょうか。

 

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